VERSANTはビジネスで使える英語力を、正確かつスピーディーに測定・分析するテストである。発音や流暢さに加え、文章構成力とリスニング力が求められ、仕事で使える英語力を素早く簡単に測定することができる。今回は4つの特徴を挙げて紹介していく。

1.手軽に受験ができる

VERSANTはスマートフォンかパソコンがあれば、場所を問わず24時間365日いつでも受験が可能である。試験時間はおよそ17分、採点も5分で完了し、結果をすぐに知ることができる。
短時間での採点を可能にしているのが自動言語認識システムと自動採点システムである。これによって面接官による主観的な差異などが生じず、客観的で一貫性をもった測定を短時間で行うことができる。
受験料が1回5400円と比較的リーズナブルであることも手軽さの一つとなっている。

 

2.全63問で素早く正確に答える能力が問われる

問題は「英語を聞いてから英語で話す」といった形式が採られ、発話をリアルタイムで理解し、的確に処理する能力が必要とされ、実際のシーンに沿った英語コミュニケーション能力を測ることができる。また、素早さが求められるため、英語を聞いてから日本語に訳して考えていると時間切れとなり、得点に結びつかない。

6つのカテゴリーから全63問が出題され、「文章構文」、「語彙」、「発音」、「流暢さ」の4分野を診断する。

Versant_出題
VERSANTパンフレットより

 

3.スコアレポートで自分の立ち位置が分かる

スコアレポートでは、総合スコアと4つのサブスコアが算出される。サブスコアは「文章構文」、「語彙」、「流暢さ」、「発音」の4分野である。総合スコアとサブスコアはそれぞれ最高点80点から最低点20点で採点される。サブスコア毎に点数が算出されるため、強みと弱みを把握しやすいという点もある。
サブスコアの比重は、「文章構文」30%、「語彙」20%、「流暢さ」30%、「発音」20%となっている。
ビジネスにおいて英語を使用するのに問題ないとされている総合スコアは47点以上と言われているが、日本人の総合スコアの平均は38点となっている。ネイティブが受験した場合には、ほぼ間違いなく満点に近いスコアが出る。
また、およそ1000時間(月に80時間を1年間)の学習で10点アップするというデータが示されている。ただし、「文章構文」、「語彙」に比較すると、日本人の場合は、「発音」、「流暢さ」は伸びにくい傾向があると言われている。

 

4.各種試験や指標との相関関係が確認可能

GSE (グローバル・スケール・オブ・イングリッシュ)
GSEとはピアソン社が設定しているグローバルに比較可能な英語能力の客観的指標である。CEFRなど国際的な英語能力指標や、TOEICとスコア相関性が出ており、日本人のVERSANT平均スコアの38点は、GSEに換算すると32点となる。GSEのスコア説明では「基本的な情報(仕事や経歴、家族、余暇など)について述べることができる」とされている。

CEFR(ヨーロッパ共通言語参照枠)
日本人の平均スコア38点は6段階中、下から2番目のA2に対応する。

TOEIC L&R
日本人平均スコア38点をTOEICスコアに換算すると約600点となる。

Versantスコア目安
VERSANTホームページより
https://www.versant.jp/versant_test.html

 

まとめ

VERSANTは発話をリアルタイムで理解し、的確に処理する能力を測定することができる試験であり、手軽さが大きな特徴の一つである。自動化されたシステムによって一貫した採点と時間短縮を可能にしており、「文章構文」、「語彙」、「発音」、「流暢さ」の4分野の点数をスコアレポートで確認することができる。
日本人の平均スコアは世界的に見ると低く、英語を仕事で使うレベルまで到達していないのが現実であるが、1000時間の学習である程度のビジネスレベルまで到達すると予測される。