英語学習の時間がとれない? 英語学習を「勉強」と捉えて身構えていませんか。もちろんテキストに基づいた学習や音声の聞き取りなど、努力が必要なことはたくさんあります。しかし私たちが日本語を身につけてきたのと同じく、英語学習においても英語の環境に意図的に身を置くことが大切です。それは「勉強」以外の方法でも可能です。企業の人事や研修の担当者の皆さんが、社員の英語に対する意識を高める上で、勉強以外の英語への接し方についてどのようなアドバイスしたらよいか考えてみました。

 

英語研修の時間が取れない

lukas-blazek-UAvYasdkzq8-unsplash

英語を勉強している人は多いと思いますが、共通した悩みの一つが、まとまった学習時間を取れないということです。忙しいビジネスパーソンにとっては、英語は重要だと思いつつも、目の前の仕事がどうしても優先されます。意欲がわかなくて勉強が進まないのであれば、それはまた別の問題として解決できるかもしれませんが、学習したいのに時間がないというのはもどかしく感じられます。

しかし、生活パターンを見直してみると、使える時間は案外あるものです。もちろん隙間時間があれば、それを学習時間に充てることはできますし、さらには、余暇の時間さえも英語学習に回すことができます。

 

英語学習は「勉強」?

sharon-mccutcheon-eMP4sYPJ9x0-unsplash

ところで英語学習は「勉強」でしょうか。もちろん、勉強という側面が強いのは間違いありません。覚えなければならないこともたくさんあり、努力が必要です。学習を習慣化するのにも根気がいります。このような、勉強としての英語学習は、やはりそれなりのまとまった時間、適切な場所、適切な状況が必要です。英語研修や企業研修など、人事が主催する研修もその一つですし、一人で在宅時や通勤時に英語を勉強する時間を設けている人も多いでしょう。

一方、英語学習を勉強と捉えず、楽しみの一つと考えるとどうでしょうか。余暇の時間を楽しみながら英語の学習にも役立てられれば、一石二鳥ですね。

 

楽しみとしての英語学習

 glenn-carstens-peters-EOQhsfFBhRk-unsplash (1)

たとえばどのような楽しみ方があるのでしょう。定番としては、海外の映画やテレビドラマを吹き替えではなく、字幕つきで見ることがあげられます。吹き替えも根強い人気ですが、やはりリスニング力を養う上ではネイティブの英語を聞きまくることが大切です。

その点で、映画やドラマはうってつけの媒体です。もちろん海外アーティストが歌う英語の音楽もよいのですが、一般には音楽で歌われる英語の発音はかなり聞き取りにくく、また内容(歌詞)も独特の表現などがあって、理解するにはハイレベルな英語力を必要とします。

字幕つきで映画やドラマを見るといっても、ひたすら字幕を読んでいるだけでは英語が頭に入ってきません。全部ではなくてもいいので、一部のセリフを聞き取ろうと注意を向けてみてください。短いフレーズでも、何かしら理解できる部分があるはずです。

なお、字幕は文字数の制限から、かなり意訳していることがあります。そのため聞き取れたと思ったセリフが、思った意味とは違う訳になっていることもあるので、あくまでも字幕は参考程度にとどめておくとよいと思います。(ある程度のレベルに達すると、字幕の意訳のセンスの良さも感じられるようになるはずです。)

 

読み書きならSNS

dole777-EQSPI11rf68-unsplash

余暇にスピーキングの力を磨くには、海外旅行に行ったり外国人相手の観光ボランティア活動をしたり、それなりの時間と心構えが必要になりますが、英語の読み書きを余暇の時間にするのであれば、SNSが便利なツールです。

たとえばトランプ大統領がツイッターでいろいろなことを言い、それが日本のニュースに取り上げられたりしていますね。そのとき、トランプ大統領のツイートの原文を見てみると面白いと思います。比較的平易な英語しか使わず、しかもツイッターなので短い文章ですから、読むのに時間はかかりません。

このように、気になる有名人のSNSを原文で読んでみるというのは、楽しみつつ英語の勉強にもなり、暇な時間にぴったりな学習法です。もちろん、少し自信がつけば、自分からコメントを書き込むことにもチャレンジするといいでしょう。

人事の立場で社員に英語研修をするとき、社員のやる気も時間も限界があります。余暇として楽しみながら英語に触れる機会を増やすようアドバイスをしてみてはいかがでしょうか。

 

 

森弘之様_写真_掲載用

執筆者:森 弘之(もり ひろゆき)
AllAbout日常英会話ガイド 
担当テーマ:日常英会話東京都立大学  教授(理学博士)  

 英会話への第一歩は英会話学校通い。学部生時代には大学を休学し、米国へ語学留学。その後も米国の大学に研究員として2年間在籍。仕事の性格上、海外の研究者らとの交流も多く、コミュニケーションの道具としての英語の重要性を痛感する毎日。日本人の英会話力の欠如は、国際的な学会、研究会でも際立っていることに憂慮しており、その理由にも高い関心を持っている。

 

※メンターが一人ひとりの学習進捗に伴走し、語学学習の習慣化をサポート。
 学習完了率90%以上の「Smart Habit」導入をお考えの企業様はこちらをご覧ください。