英語のスピーキング力はいくつかの要素から成り立っています。まず大きく分けると二つの側面があります。一つは言葉の側面、もう一つはコミュニケーションに対する態度という心理的側面です。後者は新しいものごとに対する好奇心や探求心、そして人付き合いや会話に対する積極性などの性格的側面ですが、これは多分に個人的属性や素質にかかわるものなのでここでは扱わず、主に言葉の側面についてお話します。

 

文法の基礎をしっかり押さえる

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まず外国語を話す上で言葉に関する知識が重要になります。その代表格であり、多くの人から嫌われているものが文法です。しかしTOEIC600点レベルでの会話力(相手がゆっくり話してくれれば基本的な会話はできる)を求めるのであれば、中学校文法レベルでも十分に対応できます。英検二級対策テキストやTOEIC500-600点代をターゲットにした文法問題集をこなせば十分でしょう。

ただしこの基礎部分はしっかり押さえておく必要があります。内容的には品詞、語順と構文、時制、代名詞、助動詞、名詞の可算不可算、比較級と最上級、修飾語と修飾節(一部関係代名詞あり)、そしてこれは文法ではありませんが基本文型一式(「ABではどちらが好きですか?」のような基本文)などです。リーディングになるとさらに多くの文法事項が必要となりますが口語ではこの程度で十分だと思います。

 

会話に必要な連語・単語・イディオム

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次に語彙ですが、連語(be interested inのように複数単語がひとまとまりになっているもの)は5001000程度必要になります。500が最低、1000あれば大学上位校入試に対応できます。そして単語は5000語程度(プラス業務などで必要とされる語彙)あればまずは大丈夫だと思います。5000語は英検2級レベルの語数です。

ただし、これだけでは会話ができません。会話にはイディオム(ここでは口語表現も含めます)があります。イディオムは連語と似ているのですが、歴史的に生まれたもので単語からは意味が推測できないようなもの、例えば"smell the rat"(怪しい、胡散臭い) がそれに当たります。ネズミがなんで怪しいのかわかりませんが、ともかくそういう言い方をするというのがイディオムです。口語表現は"I blew it"(へまをしちゃった)という意味で、会話の中でよく使われます。スピーキングではこの連語+イディオム+口語表現が流暢さのカギを握ります(ただしTOEICのスピーキングテストはあくまでビジネス英語力のテストなので、イディオムや口語表現はあまり出てきません)。

 

 レスポンス能力こそ会話力

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最後に重要なのは話の進め方、レスポンスの仕方です。これには一定のパターンがあります。日本語でも相手が暗い顔をして「実はさあ....」と言ってきたら「どうした?」「なんでも話してくれよ」のような表現で対応するのが普通です。「どうしたの」であればWhat's the matter?(口語表現) やWhat's eating you?(イディオム)というフレーズが必要になるでしょう。

このように会話には、依頼、質問、同意、反対、苦情、断り、といった機能別のシチュエーションから、自己紹介、話題の切り出し、話の転換、天気、業務関連、旅行、食事、ファッション、買い物、流行、映画のようなさまざまなトピック/場面別のシチュエーションがあり、それぞれに決まった話の流れ、つまり会話のテンプレートが存在します。そしてそれぞれのテンプレートには先に述べたイディオム(と口語表現)がくっついてくるのです。こうしたテンプレートを数多く押さえておき、瞬時に聴き取り、すかさずレスポンスが口をついて出てくるようになる必要があります。この能力こそが会話力なのです。

 

「言葉の筋トレ」で会話力を身につける

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ではどうしたらこの会話力が身につくでしょうか?これは単に知識量の問題ではなく、「体が自然に反応する」という一種の身体能力なのです。文法や語彙の知識とこの瞬間反応力をつなぐのが「言葉の筋トレ」です。人間の言語能力は不思議な性質があります。まず会話力は(AIが発達すれば違うかもしれませんが)「実際に人間とのやり取りを通さないと力がつかない」というジレンマがあります。つまり予想不可能な状況の中、リアルタイムで進展し、分岐展開しているテンプレートの中で実際に発話と聴き取りの訓練を体験することが重要です。また「自分で発音できない音は聴き取れない」という傾向があるため、自分で何度も音を声に出す経験が必要なのです。

「言葉の筋トレ」は、オンライン英会話や英会話ラウンジで、積極的にできるだけ多くのトピックについて話すという体験を定期的・継続的に積む必要があります。場合によっては1対1の会話だけではなく、グループでの会話もよい筋トレになります。それは他人が使った表現を聞いて「へー、こんな風に言えば相手に納得してもらえるんだあ」というような気付き体験がよく起こるからです。

 

会話力をつける企業の英語研修

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まとめると、会話力をつけるには「基本文法(+基本表現)&語彙(単語、連語、イディオム(+口語表現)」&人間相手にできるだけ多くの会話テンプレートを定期的・継続的に実践する(+そして異文化や話し相手にできるだけ多くの好奇心を抱くこと)」と言えると思います。これを企業の社員研修に落とし込む場合、基本文法&語彙の部分を学習アプリに落とし込み、会話テンプレートの部分をオンライン英会話で補うのがベストです。ただし定期的・継続的に学習するということが重要なので、学習者のモーチベーションを維持させながら進捗を管理・サポートするという業務が必須になる点に留意してください。

 

 

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