ひと昔前の企業の英語研修というと、英語教師が会社に派遣されてくる出張授業や、会社が提携している語学スクールに社員が通って……といったものでした。しかし、その方法ではその授業に参加できなければ、その時点で英語の勉強がストップしてしまいます。

そんな悩みを解消できる学習法が、オンライン英会話です。その時々の都合に合わせて受講時間を選べるので、学習機会を逃さず、モチベーションもキープできるのです。

 

企業の英語研修を大きく変えた「オンライン英会話」

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インターネットと通信の発達により、これまでの英語研修の在り方を大きく変えたのが、「オンライン英会話」です。Skypeという、かつてTV電話と言われた分野が、今ではその種類も増え、ZoomGoogle hangoutV-Cubeなど様々なツールで「対面」できる仕組みが新たな企業向け英語研修を支えています。

また、このオンライン英会話が、企業向け英語研修の中でも大きな成果を挙げています。では、なぜ成果につながるのかを分析してみたいと思います。

 

企業の英会話研修が抱える問題点

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企業の英語研修と言えば、従来は、英語講師が会社に派遣される、あるいは受講生が、会社が提携する語学スクールに通って学ぶスタイルが主流でした。まずはネイティブの外国人講師とのいわゆる「英会話」が大半を占めていましたが、英語社内公用語化の流れや、TOEIC®の社内昇進の要件化などにより、単なる「英会話」ではなく、分野別やバイリンガルで英語・日本語両方に堪能な講師、またネイティブ講師と日本人講師のチームティーチングなどにシフトした時期がありました。そこには、「英会話」という分野の研修における、いくつかの問題点があったからです。

英会話は、実は非常に多岐にわたる分野があります。つまり、一口に会話といっても、「話題」はほぼ無限大だからです。知らない分野になればとたんに語彙がなくなり、会話不全に陥ります。また、従来語学学校では基本的にグループレッスンを実施していたため、受講生のレベルが合わないと会話が進まない、あるいは、グループの人数が多い場合には一人あたりの話す時間が実質少なくなる、という構造上の問題も抱えていました。

そこに、マンツーマンレッスンを売りにする語学学校が現れましたが、その次に登場したのが「オンライン英会話」です。ここで、英会話レッスンが抱える問題点、レベルが合わない、グループレッスンで一人あたりの話す時間が少なくなる、という2つの問題点が完全にクリアーされました。すべてがマンツーマンであり、かつマンツーマンが抱える問題、「費用が高い」という問題が解決されたのです。オンライン英会話が多く利用されることになった理由はここにあります。

これにより企業の英語研修においても、講師派遣の手間とコストを削減し、社員が社内研修を自宅でも受講することが可能になったのです。

 

24時間利用可能で、講師・教材が選べる利点

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しかも、オンライン英会話は、ほぼ24時間利用することができ受講場所を選ばないこと、そして、講師や教材、教授法そのものも選べる点も大きなメリットと言えます。

自宅や会社はもちろん、スマートフォン、タブレットなどを使えば、喫茶店やファミレスなどでも、レッスンを受けることができます。講師も、フィリピン在住の講師から、広くヨーロッパの東欧圏さらには、英米の現地の講師とも会話をすることができます。

それらがオンライン上でできる手軽さが、受講のハードルを下げる効果を生んでいると言えるでしょう。

 

オンライン英会話は「慣れ」のためのツール

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様々な問題点を解消した画期的なシステムである「オンライン英会話」ですが、これだけではなかなか基礎的英語力が伸ばしにくいという欠点もあります。

英会話に慣れる場としてはいいのですが、英語の誤りや表現の活用法などを適切に指導されずに、間違った表現を使い続けてしまう……というケースや、テキストはあるものの、結局フリーディスカッションばかりになってしまう……というケースもよく聞く話です。

オンライン英会話が社内研修で成果を挙げている最大の理由は、ネイティブや英語話者と実際に話して会話の瞬発力を上げる「慣れ」の場を、いつでも、どこでも、かつ安価に提供できる点にあります。

従って、企業の社員の研修プログラムとしては、「オンライン英会話」はあくまでも蓄積してきた英語学習の成果を実践する場(英語を使うことに慣れる場)として位置づけて活用することがよいのではないでしょうか。

 

 

 

竹村和浩様_写真_掲載用

執筆者:竹村 和浩(たけむら かずひろ)
AllAboutビジネス英会話ガイド 担当テーマ:ビジネス英会話 
英語発音矯正士 ビジネス・ブレークスルー大学 英語専任講師 
英語通訳案内士/英語発音矯正とビジネス英語が専門。
㈱Universal Education代表取締役。   

 

日本人はなぜ、英語が苦手なのか?その原因が、正確な英語の音の未習得にあることを25年前に発見し、独自の音声指導法、EVT: English Voice Trainingを開発。英語発音矯正の草分け/第一人者として、音素トレーニングを中心とした発音矯正で日本人の英語スピーキング力の向上に尽力している。RMS:リクルートマネジメントスクール受講者満足度No.1講師。

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