社員の英語への苦手意識を取り除き、スピーキングの能力を向上させる英語研修に「英語発音トレーニング」があります。日本人はなぜ英語が苦手なのか? その原因が、実は発音の習得にあるという考え方によるトレーニングです。

社員が発音の問題を克服し、苦手意識が取り除かれ、英語力の底上げを図るとき、なぜ英語の発音研修が有効なのかをご紹介します。

 

なぜ「発音」がスピーキング向上に有効なのか?

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「発音」と聞くと、「私(弊社の社員)は発音なんてレベルじゃない」とか「発音を気にしていたら英語を喋れない」とか即座に思われる方が多いかもしれません。実際、英語の発音は日本語とは異なる点が多く、習得が難しい分野でもあります。そのため、しばしば英語教育に携わる方でさえ、「発音なんてどうだっていい」とか「大事なのは話す中身で発音は二の次」と話すときがあります。

しかしながら、実はこの英語の発音こそが、社員の英語への苦手意識を取り、スピーキングの能力を飛躍的に向上させる効果があることは、あまり知られていないようです。

 

日本人はなぜ英語が苦手なのか?

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さて、発音についてお話する前に、そもそも英語について考えてみたいと思います。英語について次のような話を聞かれることはないでしょうか? それは、「日本人は英語が苦手」という話です。実際、この苦手を克服するためにたくさんの本が書店にならび、たくさんの学習法が編み出されています。今でも書店にいけば「1週間でぺらぺら」とか「○○だけで英会話はマスターできる」と銘打った書籍が山のようにあります。ただ裏を返せばそれだけ多くの日本人が英語の苦手を克服できていない、ということでもあります。

ではなぜ、日本人は英語が苦手なのでしょうか。日本は英語教育にあまり熱心でない国だからでしょうか? そうではなく、むしろ非常に熱心な国だといえます。戦後70年以上にわたってずっと英会話ブームが続いていると言われています。にもかかわらず、日本人の英語力はほぼ横ばい、それも低いレベルにとどまっています。

 

アジアで最低のTOEFL®の平均点

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日本人が世界的に英語が苦手であることを示す際によく使われるのが、TOEFL®の国別平均点です。日本は、アジア21ヵ国中最下位であることもあり、点数が上がったとしても下から5位(2016年)までしか上がったことがありません。ことスピーキングにおいては、2007年の改訂以来、世界147国中、なんと147位です。

その原因としてよく言われるのが学校英語に問題があるという意見です。学校英語は「読み書き文法」ばっかりだから話せもしない、とよく批判されてきました。実際中学高校と6年間英語を毎日勉強しても、TOEFL®の点数は低いままです。しかも、平成14年には指導要領を改訂し、これまでの「読み書き文法中心」から「会話体」つまり英会話を練習する教科書にしたにもかかわらずTOEFL®平均点は最下位のままです。では学校英語の何に問題があるのでしょうか?

 

英語の発音の習得こそがスピーキングへの近道!

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学校英語に欠けていたもの、それは「英語の正確な音」つまりは「英語の発音」です。おそらく、日本の公立の中学・高校を出た場合、先生に恵まれない限り、英語の発音トレーニングを受けたことはほぼないと思います。一部の私立で実施しているところがわずかながらあるのみです。

考えてみればわかるように、英会話というのは基本すべて「音声」、相手の話す英語の音を聞き、英語の音を口から出してという、「音」のやり取りで成立しています。ところが日本の学校英語教育では、この正確な音を習得しないまま、単語を覚え、例文を暗記しています。日本語の音と英語の音は、ほぼ同じ音がないため、日本語の音声で覚えた英語は話しても通じず、また発音できない音は聞き取れないので、ネイティブの英語についていけない、ということになります。

 

日本人の英語苦手の原因は「発音」

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多くの日本人が英語が苦手、とりわけスピーキングが苦手な原因は、正確な音の習得の不足にあります。あまりにも、日本語と英語の音がかけ離れているので、英語を「難しい」と感じるのです。さらに言えば、カタカナ英語、日本語英語で話すたびに、無意識に自分をdiscourage(落胆)させているともいえるのです。

発音のトレーニングをすることできちんと英語が通じるようになり、話すたびにネイティブから聞き返されることがなくなるだけでも、英語への自信が湧いてきます。さらに、正確な発音の習得がリスニングの向上にも役立つとすれば、英語発音トレーニングが英会話力、スピーキング力の向上につながると理解いただけると思います。

企業研修における英語の発音トレーニングは、一見遠回りに見えて、社員の英語苦手克服の特効薬であり、英語意識改革の要なのです。

 

 

竹村和浩様_写真_掲載用

執筆者:竹村 和浩(たけむら かずひろ)
AllAboutビジネス英会話ガイド 担当テーマ:ビジネス英会話 
英語発音矯正士 ビジネス・ブレークスルー大学 英語専任講師 
英語通訳案内士/英語発音矯正とビジネス英語が専門。
㈱Universal Education代表取締役。   

 

日本人はなぜ、英語が苦手なのか?その原因が、正確な英語の音の未習得にあることを25年前に発見し、独自の音声指導法、EVT: English Voice Trainingを開発。英語発音矯正の草分け/第一人者として、音素トレーニングを中心とした発音矯正で日本人の英語スピーキング力の向上に尽力している。RMS:リクルートマネジメントスクール受講者満足度No.1講師。

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