順調に英語力を伸ばしてきてあとちょっとで上級! というところでなかなか伸びず、スランプに陥り、脱落……という話はよくあること。語学学習には右肩上がりに伸びる時期と伸び悩む踊り場の時期が繰り返し訪れます。せっかく続けてきた学習を無駄にしないために、踊り場からの抜け出し方を解説します。

 

中級から上級への壁

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英語が苦手ではなく、仕事でもそれなりに英語でコミュニケーションができる状態が中級の英語レベルだとすると、上級はネイティブ並みとはいかないまでも、ほぼ自分が考えたことを自在に英語で表現できるレベルでしょう。しかし、英検やTOEIC®で言えば、英検1級以上、TOEIC®990点(満点)以上という高いレベルの資格を持っていたとしても、上級への壁を越えられない場合があるのも事実です。

中級から上級に到達するために越えなければならない壁は、以下の3つです。

① 語彙の壁

② 言い回しの壁

③ 即答力の壁

 

①語彙の壁を超える学習法

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英語学習は語彙(単語)に始まり、語彙(単語)に終わるといっても過言ではありません。

日本語で考えたことを即、英語に直すためには、なんといっても幅広い分野の豊富な語彙力が要求されます。では、そのための学習法、トレーニングにはどのような方法があるでしょうか?お勧めしたい方法が、「速読」です。また幅広い分野を網羅して読破する必要がありますから、「多読」も必要となります。

その点で、TIMENEWSWEEKといった政治・経済・芸能など多岐にわたる分野の記事を読むことで、コンパクトに時々の様々な分野の豊富な語彙を獲得することが可能になります。あるいは、仕事にすぐ役立てたい場合には、Harvard Business Review(経営者・経営幹部のための総合情報誌英語版)なども即効性があります。それぞれの専門分野の資料なども「速読」することで、多岐にわたる語彙を獲得することが可能になるでしょう。

じっくり読むことも重要ですが、まずは大意を把握することを目標に、わからない単語は一旦飛ばし、その後どうしても必要な語彙は後で調べると必要な語彙を獲得することができます。

 

②言い回しの壁を超える学習法

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次に、一番の壁ともいえる、様々な言い回しを習得するための学習法をご紹介します。

中級から上級にいたる一番高いハードルが、細かいニュアンスを英語で表現するための「言い回しの表現」です。これも多読・速読によって培うことができますが、それ以上に効果的なのは、映画やドラマを使った学習法です。

映画はまだしも、海外のドラマとなるとリスニングも容赦なく鍛えられ、かつ日常で使う微妙な言い回しを学習することができます。最近では、Amazon Primeや、NetflixHuluなど、ネットで膨大な数の映画、海外ドラマを24時間いつでも好きな時に観ることができます。スクリプトが販売されていることもありますので、それを見ながら具体的な会話表現を学習しても良いでしょう。

BOSS BABY(ボス・ベイビー)』(2017年米国公開の人気アニメーション映画)などの子供向け映画は、表現の難易度が低く、且つネイティブならではの表現が学べます。

 

③即答力の壁を超える学習法

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最後に「即答力」の壁の克服法をご紹介します。必要なのは、「音読」と「ディベート」です。「音読」も単に英文を声に出して読む、というのではなく、コツがあります。それには3つのステップがあります。

 

① 覚えたい表現を口が覚えるまで何度も音読する

② 覚えた表現が実際に使われている場面をイメージして音読する

③ まるで日本語で話しているかの様に「感情」とリンクして音読する

 

特に3番目の感情とリンクすることにより、感情の表現として英語が口をついて出てくるようになります。

そしてなんといっても、英語の即答力を鍛えてくれるのが、「ディベート」です。ディベートは、ある論題について「肯定」と「否定」に分かれてロジックを使って議論する知的なゲームです。しかも、立論・反対尋問・反駁(相手の批判に対する反論)・最終弁論と流れていき、それぞれ時間制限があります。すると限られた時間で、ロジカルにかつできるだけたくさんの主張をすることになりますから、自ずと英語で話す、しかもロジカルに話す「即答力」が養われるのです。

上級者への道

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中級から上級に至る3つの壁のうち、1の語彙と2の言い回しは、自身の努力によるところが多いですが、3番目については実践の場が大切となります。ボキャビル(「ボキャブラリー・ビルディング」の略で、語彙力増強を意味する)の研修、速読の研修も実施した上で、仕上げとして、英語ディベート研修を取り入れると、上級者への道も見えてくるしょう。

 

竹村和浩様_写真_掲載用

執筆者:竹村 和浩(たけむら かずひろ)
AllAboutビジネス英会話ガイド 担当テーマ:ビジネス英会話 
英語発音矯正士 ビジネス・ブレークスルー大学 英語専任講師 
英語通訳案内士/英語発音矯正とビジネス英語が専門。
㈱Universal Education代表取締役。   

 

日本人はなぜ、英語が苦手なのか?その原因が、正確な英語の音の未習得にあることを25年前に発見し、独自の音声指導法、EVT: English Voice Trainingを開発。英語発音矯正の草分け/第一人者として、音素トレーニングを中心とした発音矯正で日本人の英語スピーキング力の向上に尽力している。RMS:リクルートマネジメントスクール受講者満足度No.1講師。


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